フリマで、犬猫の里親探しがあっていた。
子猫や子犬にまざって、成犬になって
捨てられたであろう茶色い犬が
サークルに入れられていた。
話を聞くと、その犬は来週、保健所へ行く予定
らしい。ボランティアの人も、切なそうに、
「誰か飼ってくれたらね〜・・・・・・・・」と、
犬をなでながら話してくれた。
犬は、何も知らずに、ボランティアのおじさんの、
顔をみつめ、しっぽを振っていた。
里親を探すといっても、なかなか、みんな
決断できないようで、ほとんどの猫や犬は
飼い主が見つからないままのようだった。
家の娘も、しつこいくらい、私にねだってきた。
『 あの、犬ちゃん、殺されるんだよ。
助けてあげようよ。ねぇ、お母さんお願い。』
でも、我が家にも犬がいて、母子家庭の我が家では、
犬を2匹も飼う余裕なんてない。
娘は、里親さがしのチラシを片手に、
『 飼い主になってあげてください。 』
会場にいる、大勢の人に、声をかけて回っていた。
私のフリマの手伝いはしてくれなかったけど、
自分の意思で、犬達を助けたいと思う気持ちが
あるようで、少し、成長した我が子をみた気がした。
フリマも、終わりかけの頃、娘が大声で叫びながら
嬉しそうに走ってきた!!!
『 ママ〜!!!!!
あの、大きな犬ちゃんを飼ってくれる人が
いたよ〜〜〜!! 』
子犬や子猫が居る中で、成犬になったあの犬を
選んでくれた人がいたらしい。
すごく、嬉しい気分になった。
私のフリマの売り上げは、いまいちだったけど、
なんだか、嬉しい気分で、家路に・・・。
すると、その、犬と新しい飼い主が散歩していた。
よかったね〜。
切ないけど、ちょっと、人の優しさを感じた
そんな日でした。